手元のターミナルを閉じてもエージェントを止めない
Herdrはペインをバックグラウンドのサーバーで動かします。クライアントを切り離してもペインとAIコーディングエージェントは動き続け、あとから同じセッションへ戻れます。長いテスト、ビルド、調査タスクをサーバー側で進めたいときに便利です。
基本の切り離し操作は ctrl+b のあと q、つまり prefix+q です。再接続は同じホストでHerdrを起動するだけです。
切り離し操作は、セッションを停止する操作ではありません。エージェントを含むセッション自体を止めたい場合は、セッションのコマンドを使います。
名前付きセッションで仕事を分ける
独立したHerdrサーバーを複数持ちたい場合は名前付きセッションを使います。各セッションはペイン、タブ、ワークスペース、ソケット、ランタイムの状態を別々に持ちます。グローバル設定は共有されます。
bash
herdr session list
herdr session attach work
herdr session attach side-project
herdr session stop work
herdr session delete side-project
自動化から状態を読む場合はJSON形式の出力を選べます。
bash
herdr session list --json
herdr session stop work --json
SSHでリモート接続の2つの方法
最も単純なのはサーバーへ通常のSSHログインを行い、リモートシェルで herdr を実行する方法です。もう1つはローカルマシンからHerdrのシンクライアントとして接続する方法です。
bash
herdr --remote workbox
herdr --remote ssh://you@server:2222
このモードではローカルのHerdrがSSH経由でリモートのHerdrサーバーを起動または再接続し、UIを手元のターミナルへ配信します。公式ドキュメントでは、ローカルデスクトップの画像クリップボードをリモートの一時ファイルへコピーしてパスを貼り付ける橋渡し機能も説明されています。
SSH設定を使う
接続先を毎回書かないため、通常のSSH設定を使えます。
sshconfig
Host workbox
HostName server.example.com
User you
Port 2222
以後はaliasだけで接続できます。
bash
herdr --remote workbox
SSHキーを ssh-agent へ読み込む必要がある環境では、先に ssh-add を実行します。ローカルのキー割り当てが既定でリモート接続へ使われるため、手元の操作感を揃えやすい設計です。
リモートの名前付きセッション
1台のサーバーで用途を分けるなら、リモート接続とセッション名を組み合わせます。
bash
herdr --remote workbox --session agents
work、review、maintenanceのように分ければ、長時間エージェントと緊急作業を混ぜずに済みます。
安全に運用するチェックリスト
- SSHは公開passwordよりkey認証を優先する
- リモート ホストにもarchitectureが合うHerdrと、使うエージェント CLIを用意する
- エージェント用API keyやトークンをリポジトリへ置かない
- 同じファイルを複数エージェントへ同時編集させない
- 切り離し操作とセッション stopを混同しない
- サーバー更新前に長時間タスクと未保存変更を確認する
- automationでは
--json を使い、人向け表示のparseを避ける
リモート接続の対応ホストとして、公式ドキュメントはLinux/macOSのx86_64とaarch64を挙げています。該当バイナリがリモートにない場合、対話的な実行ではインストール確認が出ますが、非対話的な実行はホストを勝手に変更せず失敗します。
公式情報
Herdrのリモート運用は、ターミナルを閉じても処理を続けるだけでなく、ローカルの操作感を保ったままサーバー上のエージェントへ戻れる点が実用的です。まずは1台・1つの名前付きセッションから始め、役割が増えた時だけセッションを分けると管理しやすくなります。
手元のターミナルからSSH経由でリモートサーバー上のHerdr background セッションへ切り離し操作・再接続する構成図*図: 手元のターミナルからSSHでリモートサーバーのHerdrセッションへ接続し、切り離し操作後も処理を維持して再接続する流れ。*
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